高校生が自力で学ぶことを想定しています。具体的には、いわゆる有名私大を受験する学生にとっては有意義な内容になっていると思います。
(MARCH・早慶など)勉強方法については、英語学習をステップ別に紹介していることがポイントです。
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高校3年生向け!有名私立に確実に合格したいなら読んで欲しい内容
私は高校三年生の頃、英語の学力がとても低いことに悩んでいました。偏差値は40台ほどで、学校の授業もあまり真剣に聞いている状態ではありませんでした。あわてて塾の体験教室に行くこともありましたが、学期の途中から講義を聞いても、内容を理解することが困難でした。
当時の私が困っていたことは二つあります。一つ目は、現状の自身の学力がわからないことです。中学生から何となく英語を学んできたために、自分が英語のどの単元から苦手になったのかが分かりませんでした。
二つ目は、英語の学習方法がわからないことです。本屋には多数の参考書があり、どの書籍を選ぶべきか検討もつきませんでした。学校の教科書も、一般にあまり演習向けではなかったことにも苦労しました。
ステップアップしながら学習していきましょう
まずは現状の実力を正確に測ることからおすすめします。大手塾の模試を受けることや、過去のセンター試験を解くことで学力を確認してください。その際には、細かく学力を判断するのではなく、中学レベルなのか、あるいは高校レベルなのかがわかれば十分です。自身の学力が理解できれば、あとは勉強の進め方次第です。
私がおすすめする英語の勉強法は、英語の学習ステップを四段階で考えることです。具体的には、「単語(及び熟語)」⇒「文法」⇒「文章解釈」⇒「長文」の四つから構成されます。
単語ができるようになれば文法へ、文法ができるようになれば文章解釈のように、順番に進めていくことが望ましいです。それぞれのステップで使用する参考書については、「英単語 参考書 高校レベル」のように検索をしたうえで、実際に書店で見て気に入ったものを購入することを推奨します。
リスニングに関しては、リーディングができるようになってからで構いません。
長文読解が苦手な人向け
ここでは英語のリーディングのコツについて説明します。リーディングは、「長文読解」に該当するので、単語や文法などの土台が不可欠となります。単語や文法の学習が不足している場合、リーディングの学習は大変非効率になります。そのため、事前に単語や文法の基礎固めをすることが不可欠なります。
基礎が固まったら、短い文章を正確に訳すことから始めましょう。解答に和訳が載っている参考書を購入して、一文ずつ自力で訳して、実際の和訳とのズレを修正してください。短い文章を正確に訳せるようになったら、長文を段落別に要約する練習が重要です。英文は日本語の文と異なり、「結論」を述べてから、結論に至るまでの経緯を説明する構造が多いです。そのため、各段落が主張していることは何か、簡潔に要約する練習を行うとよいでしょう。
リスニング学習について
ここでは英語のリスニングのコツについて説明します。前提として、リスニングの学習を行うのは、ある程度リーディングができる状態になってからの方が好ましいです。なぜなら、「自分の知らない単語」を聞き取ることは不可能なためです。単語や英語表現が習得出来たら、リスニング学習の開始です。
まずは中学レベルの英文を聞きながら、頭の中でスクリプト(英文の文字列)を再生してください。その際に、何と言っているのか分からない箇所があれば、テキストを参照して確認してください。テキストを見ずにリスニング音源が聞き取れるようになることが目標です。この作業を繰り返すことで、自然と自分が聞き取れない音(初めは聞き取れない音が必ずあります)が減っていくことが実感できるはずです。
システム英単語・ネクステージ・基礎英文解釈の技術100
上記でおすすめした参考書は大学受験、あるいはTOEICなどに挑戦する際にも基礎を固めるうえで必要不可欠なテキストです。それぞれの完成度を上げることで、リーディングやリスニングがスムーズにできるようになります。
そして、おすすめの勉強方法は「エビングハウスの忘却曲線」を意識して復習することです。人間は一度学習したことでも、一定期間が経過すると忘れる習性があります。そのため、英語学習をする際にも「忘れるタイミング」を意識して復習することが重要です。例えば、単語を学習する際には、学習した「1日後」「3日後」「7日後」に学習することで、記憶の定着率が向上します。反復作業を繰り返すことは、単語や文法などをインプットするうえで避けて通れない道です。
メリットとデメリット
メリットは、正しく行うことができれば効率が良いことです。上記で提案した学習方法は、「自力で行うこと」を前提としています。自分のできること・できないことを一番良く知っている人物は「あなた」です。
そのため、自分のできないことから順番に学習することが可能となるため、集団授業や講義と比べて格段に効率が良いといえます。集団授業はクラスの平均的な学力に合わせて行われることが多いため、自身に特化したカリキュラムと比べると、非効率であるといえます。
デメリットは、自身を制御する力が必要なことです。自身の英語力を測り、適切な目標を設定して実行するためには、強い自制心が必要となります。やるべきことを先延ばしにしたり、計画を立てられないなど壁にぶつかることも考えられます。
まとめ
正しい方向性で努力をすれば、英語力は必ず上がると答えます。たとえば、高校レベルの学力がある人が、いくら中学生レベルの勉強をしても意味がありません。また、中学生が習う英語すら怪しい人が、TOEICやTOEFLなどの勉強をしてもあまり効果は出ません。
そのため、きちんと学習を進めたうえで学力が上がらないのであれば、塾や英会話教室などに通い、自身の実力と学習方法が合っているか確かめることも有効だとも考えます。
