定冠詞(the)と不定冠詞(a)の使い分けや違いを正しく理解していますか?直感で問題や文章を読み進めていませんか?定冠詞(the)と不定冠詞(a)の使い分けを正しく認識していると、文書が正しく読めるだけでなく、問題を解くカギやヒントに繋がります。
今回は中学生でもわかるように例題を使って定冠詞(the)と不定冠詞(a)の使い分けと違い解説しています。是非とも参考にしてください。
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冠詞「the」と不定冠詞「a」の使い分けと違いをマスターしよう
定冠詞(the)と不定冠詞(a)の使い分けをマスターするのには、相当の英語力を必要とするでしょう。それは、何が特定できて何が特定できないかを判断するのが難しい場合が多いからです。しかし、これは、ある程度のルールはありますが、感覚的に覚えていくしか方法はないと感じています。
英語ネイティブでも、専門用語に関しては、冠詞をつけるかつけないかを判断できなく、教えてもらって覚えることが多いらしいです。これには、主観性と客観性が入り組んでいることが複雑にしている要因です。
定冠詞(the)と不定冠詞(a,an)とは?
定冠詞(the)は、特定できる名詞につけて、不定冠詞(a,an)は、特定できない名詞につけます。つまり、theをつける場合は、この世に一つしかないものや、相手がそのことだとわかるものに対してつけることがあります。
例:[the U.S, the earth など]
また、以前出てきた名詞を指す場合にtheをつける必要があります。theは、複数形にもつけることが出来ます。特定できる集団や、複数のものを指すことがあります。
aやanをつける場合は、複数ある中の一つを指す名詞について使われます。特に特定しないので、例えばウサギがたくさんいた場合その中の一つを指すことがあります。aとanの違いは、名詞の先頭の文字が子音か母音かによります。
例:This is a rabbit. [特定せずに動物園にいるウサギをみて、こちらはウサギです。]
例:The rabbit is black. [うさぎの中でも、ある特定した黒いうさぎに対して、このうさぎは黒色です。]
このように新情報は「a/an」、旧情報は「the」といったような考え方もできます。
用例を使って詳しく違いを解説
ではもう少し、違いを解説しようと思います。
例えば、theをつける場合は、「Can you tell me how to use the dryer?」など、家に住む人が「あれだ」とわかるdryerにtheをつけることがあります。これは、ここでいうtheはthatと同じ意味があるので、完全に特定できるものといってもいいでしょう。また、この世に一つしかない地球や太陽、「the earth」、「the sun」となります。 また、aをつける場合は、例えばドアが3つあり、その内でどれでも1つ開けていい場合は、「May I open a door?」という用に聞くことが出来ます。ここで、「the door」とした場合は、ドアが、1つしかなく「だれでもわかるあのドア」を開けていいかということになります。
例外
例外としては、楽器には「the piano」、「the guitar」など必ずtheをつけます。また、人の名前の固有名詞には、特定できますがtheをつけることはありません。また、aには、冠詞以外にも、perと同じ意味があり、「〜につき」と同じ意味があります。
また、「an hour」は、子音から始まりますが、音が消滅しているので、anをつけます。また、通常は冠詞をつけない抽象名詞(information,deferenceなど)、物質名詞(stone, breadなど)でも、特定が出来ると感じたならば、theをつけることがありますが、このあたりは、主観や客観が入り混じって複雑になります。
まとめ
aとtheの違いにこだわりすぎて、他の文法をおろそかにする可能性があるので、ある程度直感で判断する能力が必要かもしれません。固有名詞の何をつけるか、あるいは、つけないかを判断するには、辞書などで調査したほうが良いことをアドバイスします。
主観と客観が入り交じる概念なので、ある程度習得したら、他の文法を覚えることに専念したほうがいいかもしれません。ただし、敏感な英語話者はaとtheにこだわることがあるので、なるべく注意したほうがいいでしょう。