現在完了形がまったくわからない人に向けて、わかりやすく基本から詳しく例文を使って解説しました。また、理解を深めるためにちょっと違った視点で解説しています。現在完了形を苦手としている人は、この機会に克服しましょう。特に今回は現在完了形と過去形の違いについて詳しく解説していまーす。
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現在完了形苦手な人ができない→できるに変化するコツ
現在完了形を苦手とする学生は多いです。中間やチェックテストなどの定期テストのときは理解していても、実力テストになるとまったくできないパターンが多いです。そういったケースは現在完了形の基本を理解していないからです。現在完了形の使う意図を理解するだけで、現在完了形は「できない」→「できる」に簡単に変わります。
現在完了形のイメージ
現在完了形は過去と現在をつなぐ文と習いますが、言葉だけではわからないこともあります。英文を使って一緒に考えましょう。
現在形: I have my key.(私は鍵を持っています。)
現在形は正確な時間はわかりませんが、時で言いますと「現在」です。現在は鍵を持っている状態を表しています。
過去形
過去形:I lost my key yesterday.(私は昨日鍵をなくしました。)
過去形は時で言うと「過去」。例文の場合、「昨日」と過去を表す単語と一緒に使うことが多いです。ここでポイントなのは鍵を昨日なくしたみたいですが、現在はなくしたままなのでしょうか?それともすでに鍵は見つかったのでしょうか。この例文からは答えがわかりません。
過去形だけでは現在のとは判断できません。あくまで過去形は過去のことしか表現できません。
現在完了形
動詞haveは「持っている」という意味があります。現在完了形のhaveは過去から現在までその状態も持っていると考えてください。「昨日、鍵をなくして、その状態を現在まで持っているんだ。」→「昨日から鍵をなくしています。」として意味を考えることができます。
現在完了形:I have lost my key.(鍵をなくして、今もなくしている状態である。)
現在完了形の3つの用法
現在完了形は完了(結果)、経験、継続と3つの用法があることを必ず覚えましょう。
現在完了形の文の構造は(have+過去分詞)です。
完了、結果
完了(結果)は過去から現在までにその状態が完了したことを表します。(〜したところだ。〜してしまった。)という日本語訳をつけます。
例文:We have just finished our dinner.
(私たちはちょうど夕食を終えたところです。)
完了(結果)の用法で使われる語句→yet(まだ、もう)already(すでに)just(ちょうど)
経験
経験は過去から現在までにその状態を経験したことあるかどうかの状態を表現します。(〜したことがある。)という日本語訳をします。
例文:I have been to Kyoto once.
(私は京都に1度行ったことがあります。)
日本語訳に’行く’とあるのでgone toにしないようにしてください。gone toを使った場合完了の意味になり、(〜に行ってしまった。)になります。
経験の用法でよく使われる語句→often,sometimes,ever,never,once,twice,〜times,before
継続
継続は過去から現在までその状態を継続している状態を表します。(ずっと〜している。)という日本語訳をします。
例文:He has lived in Kagawa for five years.
(彼は5年間香川に住んでいます。)
継続の用法でよく使われる語句→for,since
過去形と現在完了形の違い
現在完了形の基本的な3つの用法を確認しました。最後に現在完了形で一緒に使えない語句を確認しましょう。
現在完了形は過去を表す語句は一緒に使うことはできません。
過去を表す語句→yesterday,〜ago,last〜、when
ただし、継続で使うことのできる語句sinceの後ろには「過去を表す語句」も使用できます。
例文:I have lost my key since yeaterday.(昨日から私は鍵をなくしたままです。)
まとめ
現在完了形はわからない人にはイメージしにくい分野です。しかし、過去と現在とのつながりをしっかり考えることで現在完了形の基本を理解することができます。機械的に問題を解くのではなく、しっかり文法の要素も理解することで見えてくるものもあります。現在完了形もその1つです。決して難しいわけではなく、ちょっと方向性を変えることで、わかる分野なのでしっかり復習してください。