高校卒業程度の英語レベル向けです。リーディングでは記憶サイクルを管理する勉強法、リスニングではシャドーイングを使った勉強方法です。
記憶サイクルはエビングハウスの忘却曲線に則った体験談を踏まえた話、シャドーイングは聞いた音声をそのまま自分の口からも出す勉強法です。
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英語の勉強法!リーディング|記憶サイクルを管理する勉強法、リスニング|シャドーイングを使った勉強方法とは
高校在学時に修学旅行でアメリカに行きました。当時の自分は、英語が5科目の中で最も苦手で、修学旅行中も周りの友人が何の不便もなく現地の人とコミュニケーションをとれている中、自分だけはつたない片言英語でジェスチャー頼りのコミュニケーションをとっていました。
自分の発音が悪いために、コーラを注文してコーヒーが出てきたときは悲しくなりました。
模試の結果などを見ても、文法や英単語で僅かながらの点数を稼ぐことがやっとで、長文読解やリスニングでは全然点数をとれなかったことを覚えています。
色々な参考書に書いてある勉強法を試してみたり、先生や英語が得意なクラスメイトに話を聞き、自分に合っていると思える勉強法を見つけてからは、英語に対する苦手意識が消えました。
2つの効果的な勉強法とは
様々な方法を試しましたが、英語が得意な友人に勧められた勉強法を実践したことが最も効果的に感じられたので、今回はその方法について説明します。
1つ目は生の英語に触れることです。自分の通っていた高校では、海外の姉妹校とオンラインで交流できるイベントがありました。積極的に参加するようにしたところ、教科書には載っていないような砕けた英語(現地で良く使う言い回し)などを知ることができました。また、料金のかからない点も学生の自分にはうれしかったです。
2つ目は暗記サイクル(忘却曲線)を管理し、効率的にリーディングの勉強を行ったことです。復習のサイクルを、1回目の学習した翌日、復習した日から1週間後、更に2週間後、更に1か月後と固定し、効率よく勉強することを常に意識して行っていました。
リーディングは効率的な時間の使い方がカギとなる
リーディングは覚えることが文法、単語、英作文ともに非常に多く、効率的な時間の使い方が出来るかがカギになります。
一般的に言われる「エビングハウスの忘却曲線」に則って、自分も勉強サイクルを確立していました。しかし、勉強をし続けるうちに自分の脳の特性を把握し始めます。「単純な文法にかぎってミスしがち」「長めの英単語は覚えられない」「英作文は時事問題にからめると書きやすい」これらを把握してからは、各パート別に要点を絞り勉強しました。
リーディングにおける最大のテクニックは、自分の特性を把握し、自分に合った「効率的」な勉強法を模索することです。特に英単語はどうしても定着しない語彙がいくつかあったので、あえてその単語を覚える時間を0にし、テスト本番直前のみに見返すなどしていました。” ”
リスニングのコツ
リスニングのコツは自分でもしゃべることです。「リスニングなんだから聞く練習では?」と思う方もいるかもしれません。
自分もそうでしたが、逆に考えてみてください。自分で話すことの出来ない言語を聞き取ることはできますか。かなり難しいと思います。
そこで、なるべく現地の人が使っている流暢な英語を使いたいと考えた自分は「TED」サイトを使い、シャドーイングをしていました。TEDとは、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ等の著名人の演説を観れるサイトで、演説内容自体が面白い為、肩肘張らずに、勉強をしていないような感覚でも見れると思います。
シャドーイングとは、耳には入ってきた言葉をアクセントや、間にもこだわりながら実際に自分でも話す、要はモノマネです。
習得までに時間はかかりましたが、面白いので続けやすく、日本人の話す英語特有の訛りが薄まった印象があります。
中学英語をひとつひとつわかりやすくを使った勉強法
「中学英語をひとつひとつわかりやすく」は学研出版の参考書で、高校シリーズも存在します。本書は見開き左ページに文法の解説、右側に練習問題が載っている他、英単語の発音を確認できるCDが付属しています。
本書をすすめる理由として、英語が苦手な人でも取り組みやすい様な工夫が随所に散りばめられている点です。英語初学者や、苦手な人が疑問に感じるであろうポイントの解説はしっかりと書いてあり、つまずくことなく勉強をすすめられます。
進め方はシンプルですが何度も繰り返し解き、分からない場合は次に解く際に分かる様解説を読み込みます。間違えてもいちいちページを飛ばす必要がなく、左ページを観れば直ぐに問題点が解消されることも本書の強みだと思います。
この勉強法のメリット
上記の勉強法のメリットは、英語の基礎がとにかく定着しやすい点です。中学1~3年生で勉強する文法の中でも高校進学時に忘れてしまっている文法も多く、復習教材として利用していましたが分量がそこまでないので、高校の授業の予習復習と並行して行えました。また、イラストが全ページに書いてあることもあり、解説がイメージしやすかったです。
しかし、分量の少なさがデメリットでもありました。解説を読んでも、分量が少ない為に分からない点がいくつかありました。ひとつひとつ細かく解説を記載しない手軽さが、反面難しい文法の解説に悪影響が出ていると感じました。
解決策として自分は、もう一冊性質の真逆な(分厚く細かすぎる)参考書を買い、併せて使用する形で対応しました。
まとめ
リーディングのエビングハウスの忘却曲線も、リスニングのシャドーイングについても論文にまとめられ、科学的に証明されている手法であります。
参考書については、高校や大学に進学したり、社会人になっても意外と最初に勉強した中学文法は忘れている人も多いし、中学で習う基礎ができていないと他の勉強をしても伸びづらいから、この一冊から始めてもいいのではないかと思います。