中学校の英語に伸び悩んでいる学生や何とか英語が身につかないかと思っておられる方なら、お金を掛けなくとも、誰でも、何時でもどこでもできる、言語を身に着ける最低限度の習得法です。まずは、1か月騙されと思って続けてみてください。
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最低限の英語習得法を伝授!これができなきゃ諦めよう
理系出身の人間が海外で勉強したいと夢をもってはみたものの、理科系であるがゆえに、英語の成績もでたらめで、何とかしたいともがいてはみたものの、何ともならずに、ごまかしごまかし、何とか留学の夢が叶ったのですが、何と留学先はドイツ。
地元の寮生活ではドイツ人の学生とは何とか英語で通じ合っていても、一歩寮の外に出ると、ドイツ語しか通じずに悪戦苦闘していて、毎日大学から課されるドイツ語の文献を読んでドイツ語でレポートを提出する地獄の日々を過ごしながら、毎晩明日は日本へ帰国しようと何度思ったことでしょう。
そこで必要に迫られて何とか身に着けたドイツ語と同じような方法で、不得意の英語もできるのではとやってみたところ、この方法があったのかと気づかされた方法です。
騙されたと思って1ヶ月やってみよう
語学の習得では、頭の良し悪しは全く関係がないことを意識しましょう。「あいつ頭が良いから英語が出来るんだ」なんて言ったら、英語圏の国の人が全て賢い人になってしまいます。そんなはずはありませんから、自分は頭が悪いから英語が出来ないなどと思わないことです。そこでお勧めしたい英語の勉強法は、中学校の英語の教科書を中1から中3までの三冊の音読です。
とにかく、だまされたと思って、声を出して三冊分を毎日音読するだけです。意味など分からなくても良いので、黙読ではなく、必ず「声に出して音読」を「毎日」続けるだけです。1か月確実にやってみてください。お金もかからず、誰でも、何時でもできることです。必ず何らかの結果が出るはずです。
学習を進めていくと
声を出して読んでいきながら、だんだんと語順が気になってくると思います。主語があって、述語の動詞が来て、目的語が見えてきて、といったように、日本語とは異なる意味の取り方があることを意識できるようになります。
あとは、その繰り返しです。良くやってしまう失敗な読み方は、文章の後ろからついつい意味をとってしまうことですが、英語は文頭からそのまま読んで意味が取れるようになっているはずですから、意識して文末から意味を理解することを避けて、読み進める様にしましょう。関係代名詞によくある後ろから意味をとる等と言うことを続けていると、英文を読むのにかえって苦労することになります。
頭から読んで理解し読み進めることに早く慣れてしまいましょう。
セリフを真似して音を覚えよう
耳で聴き分けるには、正しい発音を自らが出来なければ不可能です。基本は、文字ではなく、自分の耳を信じて、聞こえたら同じようにまねることです。そのための良い訓練方法は、洋楽を聞くことや洋画を見てセリフを真似してみることです。
例えば、朝「起きなさい」という場合、「Get up!」という言い方をしますが、「ゲラップ」と耳には聞こえるはずです。英語の発音をカタカナで表記すること自体本来は正しくないのでやってはいけないことですが、敢えて言うなら、こうなるという例です。
「ゲットアップ」と発音するよりは、邪道ですが、「ゲラップ」と言った方が通じやすいはずです。「ラ」に当たる音など文字には表記されませんが、実際は、聞こえたら聞こえたように発音してみるという点は頭に入れておくべきだと思います。
英語のラダーエディションシリーズ
英文で書かれた本ですが、グレード別に書かれた学習者用のシリーズです。例えば、同じ「トムソーヤの冒険」でも初級者用や中級者用などに分かれており、実力にあった読み物を選択できます。つまり、同じ内容なのでが、優しい単語で書かれているものが初級者用で、原文通りのものは、上級者用といった感じです。
まずは、優しい単語を用いて書かれたものからチャレンジして読んでみましょう。今はそれでも少し抵抗を感じる場合でも、1か月音読を継続して読むことが出来たならば、きっと、難なくスゥーと読みこなせるようになっている自分に驚くかもしれません。それを実感できれば、同じような学習の仕方を続けていけば、リーディングは更に飛躍的に身についていくことでしょう。
ポイント
メリットは、お金もかからずに、何時でも、誰でもどこでも実施できるということ。特殊な能力など全く必要なしです。中学校の教科書は、中学生ならば持っていますし、それに該当する文献は、本屋さんのどこにでも入手可能な基本的な書籍です。
ネット環境があれば、生の英語はいくらでも耳にすることが出来ますし、今の若い人たちは、生まれながらにして耳が良いと思いますから、聞こえたとおりに発音することなどは得意中の得意なのではないでしょうか。
デメリットは、何もありません。お金を失うこともありませんし、時間も無駄にはなりません。敢えて挙げるならば、本当に毎日中学校3年分に当たる教科書と同程度の音読を続けられるかです。ひとえにそこにかっかていると言っても過言ではありません。
まとめ
「1か月愚直に実際にさぼらずやってみてください」と言う他ありません。ひらがな、かたかな、の50音順、漢字は何万字も駆使して自在に日本語を使えて、その日本語を苦労することなく自然に身に着けた日本人が、たったの26文字しかない英語が出来ないはずはないと思います。
その自然に身に着けた日本語と同じ方法で、どんな言語だって習得できるはずです。誰にでも必ずできます。少なくとも、中学高校大学で使える英語の基本はこれで十分だと思います。その上を目指すのであれば、さらなるやり方を実践する必要がありますが。がんばりましょう。